2012.10.20 Saturday
ドラマ「Japanese Americans」を見てからじっくりと見てみたいと思っていた氷川丸。
ドラマ内では第二次世界大戦の開戦直前にシアトルから日本へ渡る最後の便として登場していました。
先日(2012.10)ようやく見学できたので船内の模様を旅行記のようにじっくりとUPしていきたいと思います。
※撮影機材:Canon EOS5DmarkII+EF17-40F4L。
毎週土曜日にこそこそとUPしていきますのでよろしくお願いします。
〜日本郵船氷川丸〜
昭和5年にシアトル航路用に建造された貨客船です。
当時の最新鋭大型ディーゼル機関を搭載し、水密区画配置など先進の安全性を誇っていました。
一等客室にはフランス人デザイナーによるアールデコ様式の内装が施され、太平洋戦争前には、秩父宮ご夫妻、チャーリー・チャップリンをはじめ、約1万人が乗船しました。
その後、戦雲ただならぬ中、政府徴用船、および海軍特設病院船となり、終戦までに3回も触雷しましたが、日本郵船の大型船では唯一沈没を免れたのです。
戦後も引き続き病院船のまま復員輸送に従事し、昭和22年に復元工事で貨客船に戻り、国内航路定期船、後に外航不定期船、昭和26年8月からはシアトル・ニューヨークおよび欧州航路定期船に就航しました。
昭和28年には内装をアメリカンスタイルに改装し、シアトル航路に復帰、フルブライト留学制度での渡航者約2,500人を含む乗客、約1万6,000人を輸送し、活躍しました。
昭和35年、船齢30年に達し、同10月シアトル、バンクーバーから神戸に寄港、係留地横浜への回航を最後に第一線を退きました。
太平洋横断254回、船客数は2万5千余名。
(日本郵船HPより)
建造所 : 横浜船渠(株)(現 三菱重工業(株)横浜製作所)
全 長 : 163.3メートル
総トン数 : 11,622トン
主 機 : B&W複動4サイクルディーゼル機関 2機2軸
スピード : 18.38ノット
船 客 :
一等 79名
二等 70名
三等 140名
合計 289名
それではこんなトランクを持ってシアトルへの旅に出発しましょう。
船内へ入っていきます。
(つづく)