<< D滑走路への橋 羽田空港ターミナル2 main In Dreams/John Waite >>

2012.03.12 Monday

冬のある日、羽田空港のランウエイと並行する道を走っていた。

走るクルマの横をランディングしていく旅客機が追い越していくような場所。

そして全てを蒼く染める日没の時は訪れた。

僕はクルマを路肩に止めて無線の電源を入れた。





IMG_4541dpp990.JPG

時折、雑音混じりにアプローチしてくる機体とタワーとの交信が入ってくる。





IMG_4554dpp990.JPG

「・・・・・、Runway 34Left Cleared to land・・」

間隔を置いて何度も繰り返されて聞こえる着陸許可。

無意識に聞いているうちに雑音混じりの音声が耳になじんでいく。







無線の音声と重なるようにクルマのスピーカーからはこの曲が流れ始めた。

「In Dreams/John Waite」

あまりにもこのシーンに合うアコースティックのバラードだった。



風景と曲とが強くリンクした時に生まれる相乗効果。

視覚と聴覚の刺激が融合する時・・。

見ている風景とこの曲とが、そのまま脳裏に焼き付いていくのを感じていた。





IMG_4558dpp990.JPG

あの時のこと、あの人のこと、今までのこと、これからのこと・・。

いろいろな想いが頭の中をかすめては消えて行く。





IMG_4564dpp990.JPG

まるで自分の想いが通り過ぎる旅客機と重なるように過ぎて行く。




 
IMG_4571dpp990.JPG

蒼く染まる時。

横を過ぎる旅客機。

きらめくランウエイの灯り。

時折聞こえるノイジーな無線。

そんな全てを美しい旋律のバラードが包み込んでいた・・。





・・・。





まばたきをしたら涙がこぼれてしまいそうだった。





いろいろな条件が揃った強力に叙情的なシーンは、心の奥底に眠る感情に、ダイレクトに響くのでした・・・。
web拍手 by FC2

Category : [写真]過去ログ・羽田空港2012


▲Page top