2022.12.25 Sunday
今年はギリギリクリスマスの更新に間に合ったぞ!!
そして淡々と毎日をこなしてきた森の保育所に大きな動きがございました!!
ことが動き始めたのがもう2年くらい前のことなので、当初のめちゃんこ大変だったことなどちょっと忘れかけているのですが、
思い出しながら書き留めておこうと思います。
ひとまず写真をUPしてから文章を追加していきます。
■かれこれ2年前
地区の人から「ああ保育園の!」と言われるくらいに認知されてきてそんな時となりの森の所有者様と話す機会があって、
「どうなの?仕事大変なの?」というかんじで始まって「保育で使うのならばあの森使っていないから譲ってあげるよ」と言って
いただいて、そこから急展開、一喜一憂の日々が始まりました。
まずは保育課に相談、もう5年くらい顔を合わせている間柄なので、「小規模保育園、う〜ん、やっちゃいますか?w」みたいなかんじで、
もちろんこちらの評価や真面目な保育をしてきたことなどを踏まえた上での、そのようなかんじで認可の内定(今後協議をしながら進めて行く)ということになりました。
しかし、まずはその場所で保育園が出来るかどうかという部分が前提なので、都市計画課と、建築課と、道路課と〜、などに確認を取ってくださいということで、そこから半年くらいは市役所に一回行くと滞在時間3時間くらいの各課での確認が始まりました。
素人が行っても容赦なしに第何条の何々で〜とか専門用語が出てくるし、「今はそうとしか言えませんね」みたいな内容で、非常に厳しい時期でした・・。
その頃、住宅メーカーにも相談を始めて、相談するのはもちろん今の建物を建ててくれた東急ホームズ!
当時の担当、星野さん(仮 星野源似のため)に連絡したらめちゃんこ喜んでくれました。
「おお〜順調に行っているようで素晴らしいですね、その考え方はブルーオーシャンですよ、協力します!」と言ってくれました☆
この時ブルーオーシャンの意味がわからずに青い海・・なんだろうと思っていたのですがこっそり後で調べたら競合がいないっていうビジネス用語らしいですよ、早速星野さん(仮)らしい言葉をいただけて良かったです。
星野さん(仮)とは横浜に住んでいた頃に知り合えて、「あなたの夢叶えましょう」みたいなかんじで協力してくれたので、すごい人と知り合えてとてもラッキーでした。
当時横浜展示場の所長さんをしていて、まだ新築事業部にいてくれてそれもラッキーでした。
本人は「なんとかしがみついてます 笑」と言っていたけど誠実そうでいつも仕立ての良いジャケットを着ていて、こちらとしては強烈に高いお買い物ですし、保育園の申請など結構ハードルの高いことをお願いするわけですが、そういう時に星野さん(仮)みたいな人でないとなかなか安心できないですね。
芝生もやまぼうしもよく育っています。
NEW園舎建設場所は奥に見える森です!
全部自分でやっているとこういうちょっとした、芝生の生え際も愛おしい 笑
にじを見て、これはいいことあるな!
とかすぐに思っちゃうくらいポジティブです 笑
バンクシー!
(ぽいのがよく撮れる 笑)
園庭で洗車 笑
■森に入ってみる
しかしとなりの森は本当に人の入れる余地のないほどのまじで森 笑
地形がどうなっているのかもわからなくて、果たして建てられる平坦な場所はあるのかどうか。
チェックするのに一番簡単な方法は自分でチェーンソーと草刈機を持って少しずつ森に入って歩いてみることだ!
ということで少しずつ切り開いて森に入って行きました。
今で言うチェンソーマン 笑
後ろが森の入り口。
こういう周りが見えないような自然のままの状態に入って行くのはほんとにちょっとずつしか進まない!
非常にハード 笑
迷走してちょっと芝生が見えたりすると、「えっこんなところに出た?」という 笑
ちょっとうちが見えたりするとその角度と距離感でどの辺りかを確認した。
地主さんが「昔は奥に畑があったんだよ」ということは聞いていたので少しは希望があった。
確かに奥の方に少しだけ開けた場所を確認。
うちのKIDSたちを呼んだら喜んでいたけど2日もすると部屋でスイッチをする日常に戻っていた 笑
これが大体昨年の冬の出来事じゃった。
昨年の今頃の様子。
保育士さんたちが大掃除をしてくれてベビーマットを洗ってフェンスをうまく活用していた。
5年経っていいかんじにムーディーになってきたこのあたり。
哀愁感やムーディーなのが好きなのは写真も音楽も、じつは家もそういうのが好きなのだ!
■原案
なぜわたくしが哀愁系ムーディーなものが異常に好きなのかというルーツはやはり横浜という土地がかなり関係していると思われます。
ヤングの頃は深夜に廃線の貨物線を歩いて赤レンガ倉庫(今のようなかんじではない、どちらかと言うとあぶない刑事風なイメージの頃)まで行って缶ビールを飲んだりしていたし、リーマン時代には会社に客船の汽笛が聞こえたり客先も税関や検疫関係の古い建物もけっこうあって、特筆すべきは私が十数年担当していた検疫所、ここががかなりきていた。
昔はこの建物のそばまで海で横浜に入港する船を検疫して疫病がチェックされるとこの建物に乗員を隔離していたという建物が今も残っていて、超強烈ムーディーなんです!!
当時船には今で言うファーストクラスの乗客なども乗っていたので、この建物の中には貴賓室や喫茶室などもあって、なんと言えばいいのでしょうか、ムーディーが強すぎてゲロっちゃいそうになると言いますかそんなかんじなのです 笑
なのでわたくしの建物の好みはこちら系統 笑
明るくてハッピー系ではなくてくもの巣なんかも似合ってしまうようなムーディー系。
ずばり白系のラップサイディングと上げ下げ窓がやれてきたかんじなんて最高 笑
すみません、盛り上がってしまいました・・。
そのかんじを出してくれる住宅メーカーってなかなか無いわけです。
どうしても軽めだったり明るめだったりで、多分そちらの方が需要があるからだと思いますが、
そこで失礼ながらくもの巣の似合う家となるとほぼ東急ホームズ一択ではないでしょうか。
そもそも東急さんの営業さん、設計さんもなんとなくそういう系をわかってくれてるので、話がスムーズです。
話を戻しましょう!
まだ地形や広さもわからない段階で星野さん(仮)がイメージを作ってくれました♡
うおお〜昔の郵便局っぽくてとてもいい!
やばいっしょ、星野さん(仮)のわたくしの好きそうなかんじわかってくれてるレベル!
10年後のこの建物めっちゃいいでしょ 笑
なんかこの良さを共感してくれる方がいたら星野さん(仮)をご紹介しますのでご一報ください 笑
ひとひねりしたハーフティンバーのチューダー様式もいいですよって提案してくれました!
こっちもいいですよね!
しかしわたくしには先ほどのルーツがあるので、色々悩んでも最終的に白系ラップサイディングと上げ下げ窓のムーディーを取ってしまうのです・・。
■自分でもイメージを磨く
小規模保育園の認可基準の広さが大体普通の一戸建てくらいの大きさなのでそこもまたラッキー!
また一から建てられるなんてめっちゃ嬉しい!
ということでどうしようかなといろいろチェックして星野さん(仮)に提出 笑
そうするとどんどん二人のイメージが固まって行くので、素人ではわからないような部分、例えばモールディングや室内高や照明の種類や位置なんかもどんどんブラッシュアップしていきますよ。
本当はこういう芝生もっこり感いいけど現実的ではないかな。
でもこんな保育園、子どもたちがもっこり芝生を走って行くのなんて想像すると胸キュンです☆
隅々までムーディーだ 笑
フォレストガンプハウスも白いラップサイディング!
テラスも大きめで惹かれます。
もはや生垣なども参考に
一歩間違えるとディズニーリゾートやラブホっぽくなっちゃうのでそこは諸刃の剣 笑
テラスの幅の参考に
素朴感と屋根の色
窓の配置の参考
なんかいい 笑
テラスの柱
貼り方向
丸い柱(ターンクラフト)にフェンスのレアな例
生垣やもこらせ系に興味あり
学習院初等科正堂のテラス
やっぱり今回は受け入れのテラスをどうするかがけっこう気になっちゃう。
全部白の参考
(つづく)
■設計倶楽部
自分で何本か森の中にけもの道的なものを作った時点で一度星野さん(仮)が来てくれました。
大抵住宅関係の人は歩幅で約何メートルっていうのがわかるので森の中のけもの道をとことこ歩きまわってその姿が胸キュンでした 笑
これなら建てられそうですよ!
ということで大体何メートルかっていうのを教えてもらってウインドウズマシンで設計倶楽部を5年ぶりに起動!
まだ動いてくれた!
マックにはないけどウインドウズにこういう大体何帖の部屋がここにあって、みたいなのが簡単に作れる無料のソフト(ダウンロード)があるのです!
自分でこれで作って、住宅メーカーさんにもプロツールで作ってもらってすり合わせるっていうのがなかなか良い方法です。
一番最初は真ん中玄関、真ん中廊下で左にBABY、右に1、2歳の部屋というかんじで考えていました。
水回りは3点式ユニットバスがあまりに便利だったため(全部水洗いできてしまう)大人用と子供用並列で2ユニットバスというインパクトのある配置を考えていましたが、ユニットバス内のトイレを幼児用に変える費用がバチクソ高かったこと、保証が難しいなどの問題があって却下になりました。
真ん中廊下で保育室を分割してしまうと保育士さんも完全にセパレートしてしまうため余計に配置しなければならないのでは?というもっともな意見を職員よりいただいたため、真ん中廊下案は却下することに。
その代わりに左廊下でその奥に休憩室という案でこれでいきましょうということになりかけましたが、平地の形がもう少し細いことが判明、建物も細くしなければならなくなりました。
めっちゃ細長い平家でもうこの頃にはなんでもいいから保育園が建ってくれという気持ちになっておりました。
でも細長い平家だったら米軍住宅みたいにしたいとは星野さん(仮)に伝えておきました。
自分で設計倶楽部で米軍住宅を再現したらめっちゃ窓が多かったです 笑
■
チェンソーマン、フルパワーで頑張っていましたが全体を見通せるようになるまでこれ何年かかるんだ・・というかんじでしたので、
(つづく)